四国地方のお好み焼き

[地域・国][2009/01/07]

四国4県ではほぼ関西風お好み焼きが主流だが、愛媛県は瀬戸内海を挟んだ広島県との古くからの交流の影響もあり、広島風お好み焼きを提供する店舗も近年は増加してきている。ただしこれも船舶での往来や、昨今ならばしまなみ海道、香川県と岡山県を結んだ瀬戸大橋等物流経路の関係からか、松山市やその付近の所謂中予地方や、香川県に程近い東予地方に僅かに広島風を提供する店がある程度で、やはり「お好み焼き=混ぜ焼き」が愛媛をはじめ他の3県での主流となっており、仕事や観光で出向いた広島県で広島風お好み焼きを初めて食べて衝撃を受ける四国民もまだまだ多い。

したがって広島風お好み焼きを知ってはいるものの「どちらかと言うとオムそばのようだ」と言う者や「関西風のように粉生地の部分がほとんどないので、食べている間にキャベツや具が散乱して汚く見えるから」と敢えて食べない四国女性もいるようである。 また、大抵の店舗は鉄板を備え付けたテーブル席にて客自身が焼く場合が多いのだが(モダン焼きは麺と合わす手間があるので厨房で焼いて完成品を出してくれる)、焼きあがるまでに店がヘラと割り箸と小皿をセットで客に出すことがほとんどなので、ヘラは返しと完成後の分割作業のみに用い、割り箸で食す者が圧倒的に多い。食通よろしくヘラで食べようとすると、「火傷をされては困るから」と割り箸での食事を推奨してくる店も多数ある。店が厨房で焼いて出してくれる店でもヘラではなく割り箸を付けるのが一般的である。

ソースはオタフクソースが主流。マヨネーズは大抵どの店でも付いているが、厨房で作って出す店の場合は関西のようにソースを塗ったあとで生地の上にヘラで塗り広げたりせずにソース→青海苔→鰹節と仕上げてから全体や中央にかけられるか、客が自分のテーブル席で焼く店なら好みでかけられるように小さなパック入りの使いきりタイプのマヨネーズが別に付いてくる場合が多い。この場合は大抵ソースや青海苔や鰹節もテーブルに備え付けてある店がほとんどである。
ちなみにお土産用(長期保存が可能)の広島風お好み焼きは、JR松山駅や広島県行きの水中翼船(現在の名称はスーパージェット)とフェリーの発着港である松山観光港などでも販売されている。

香川県はお好み焼き屋で「玉入り」と言えばそばではなく、ほぼ讃岐うどんの玉入りのモダン焼きを指す。うどん玉ではなく、そば玉入りが良い時は「そば入り」「モダンをそばで」とあらかじめ店に言わないと有無を言わせずうどん玉入りのモダン焼きになる店もあるので注意せねばならない。 しかし香川県は讃岐うどんの有名な土地柄ゆえ、お好み焼き屋よりもセルフ式(好きな具材を自分でうどんの器にチョイスして食べる)もしくは半セルフ(厨房で注文を受けて基本的なうどんを店が作り、後は客がフライ等のトッピングをしたりおにぎり等を付加してから精算するシステム)でうどんを提供する店が圧倒的に多い地域であり、関西地方に近いこともあって極端に待たされることを嫌ったり、セルフうどん屋の普及率の高さが示すように「食事は素早く提供されて、手早く食べれれば良い」と考える所謂「食に短気な県民」が大半なのでお好み焼きの人気はそれほど高くはない。

また、徳島県では、ミカン、甘く煮た金時豆、ヨーグルト、丸く揚げた「天麩羅」、フィッシュカツなどの独特の具を用いたものも供されている。

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